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2010年6月1日 紀尾井ホール Photo : BANAZO
Yuji Tsunemi
Taiko Matsumoto
Reiko Komatsu
Hirotake Kitakata
Tomoko Nishikida
Jun Kondo
LUZ AZUL 紀尾井ホール公演に向けて Sound Engineer Kazuya Okuma
Yuji Tsunemi
Taiko Matsumoto
Reiko Komatsu
Hirotake Kitakata
Tomoko Nishikida
Jun Kondo
LUZ AZUL 紀尾井ホール公演に向けて Sound Engineer Kazuya Okuma
昨年2009年のクリスマスイブ、小松玲子率いるLUZ AZULは高松市のアルファあなぶきホール(香川県県民ホール)で行われたデビューコンサートを成功させ、同時に発売されたCD「LUZ AZUL」も好評!と今、乗りに乗っているユニットである。
そのLUZ AZULが6月1日に東京「紀尾井ホール」でコンサートをおこなう。今度は音楽専用のコンサートホール!いったいどんなサウンドになるのか?
興味津々ではあるが、まずは昨年のコンサートを振り返ってみよう。昨年12月、コンサートの数日前にレコーディングされたばかりのCDを聴かせていただいた。サヌカイトを中心とした今までに全く聞いたことの無いジャンル、目新しいサウンド、そして演奏者の卓越したテクニックにまずは圧倒された。聞けば聞くほど、のめり込んでいく"麻薬的なサウンド"とでも言うのであろうか?これはコンサートが楽しみである。
そしていよいよコンサートのオープニング 静まり返ったホールにサヌカイトがそっと音を奏でたその瞬間、空間はかつて体験したことのないものとなった。客席最後列のPAブースで私は鳥肌をたてながら、恥ずかしながら興奮してしまい、これからはじまるコンサートのオペレートに専念するため、冷静になろうと試みたことを記憶している。サヌカイトを中心にピアノ、ヴィオラ、ウード、ヴォーカルが絶妙のバランスで奏でるサウンドはとにかく最高だ。アンサンブルが完璧であるためPAの方で補正する必要がほとんど無い。ミキシングコンソールの各楽器のフェーダーをそっと規定レベル(0dB)まであげただけでバランスが取れている!作曲、編曲の喜多形寛丈の力が存分に発揮されている証である。こんな完璧な演奏はここ最近聴いたことなかったし、こんなに楽しんで仕事できたのもメンバー5人のおかげ。
そんなLUZ AZULのサウンドをあらためて分析してみよう。
小松玲子(サヌカイト、マリンバ、パーカッション) 静かなイメージを持ち、癒し系といえるサヌカイトであるが、演奏テクニックも更に磨きがかかり、微妙なニュアンスも表現しており、今回はプラス4人のアンサンブルが加わって新たな境地を発見したようである。また、要所要所に登場するマリンバやパーカッションのテクニカルでパワフルな演奏もこのユニットに心地よさをもたらしている。
喜多形寛丈(ピアノ、作曲、編曲) 思わず口ずさんでしまうほど印象的な旋律、計算し尽くしたアレンジで、演奏者の感性をあますことなく引き出している。小松玲子と息の合った絶妙なタイミングで演奏され、優しくかつ重厚なピアノの音色も印象的だ。
錦田知子(ヴィオラ)ユニットにヴィオラが入るということで、どのようなサウンドになるのか大変興味があったのだが、この楽器がここまで存在感が出るとは想像もしていなかった。深みと存在感を出している重要なポイントである。柔らかくかつ透明感のある音色は大変心地が良い。
常味裕司(ウード)日本の第一人者であることはお馴染みだが、アラビアンナイトを思わせるその音色、刺激的で危険な音だ!しかしその音が次第に心地よくなってくるから不思議だ。他の楽器にうまく溶け込んでいるのは常味氏の力によるものである。
松本泰子(ヴォーカル)印象的な伸びるハイトーン、中域、低域も全ての帯域にわたって澄みきっており、満ち溢れてくる優しい声。一瞬にして彼女の世界に引き込まれた。ユニットを印象付ける大きな役割を担っている。
そしていよいよ6月1日、紀尾井ホールでLUZ AZULの新たなサウンドが生まれる。ユニットにとってもまたひとつ、新たな挑戦でもあり、空間に響きわたるサヌカイトの音色を十分に堪能していただきたい。
客席の最後列から静かに見守りたい。
そのLUZ AZULが6月1日に東京「紀尾井ホール」でコンサートをおこなう。今度は音楽専用のコンサートホール!いったいどんなサウンドになるのか?
興味津々ではあるが、まずは昨年のコンサートを振り返ってみよう。昨年12月、コンサートの数日前にレコーディングされたばかりのCDを聴かせていただいた。サヌカイトを中心とした今までに全く聞いたことの無いジャンル、目新しいサウンド、そして演奏者の卓越したテクニックにまずは圧倒された。聞けば聞くほど、のめり込んでいく"麻薬的なサウンド"とでも言うのであろうか?これはコンサートが楽しみである。
そしていよいよコンサートのオープニング 静まり返ったホールにサヌカイトがそっと音を奏でたその瞬間、空間はかつて体験したことのないものとなった。客席最後列のPAブースで私は鳥肌をたてながら、恥ずかしながら興奮してしまい、これからはじまるコンサートのオペレートに専念するため、冷静になろうと試みたことを記憶している。サヌカイトを中心にピアノ、ヴィオラ、ウード、ヴォーカルが絶妙のバランスで奏でるサウンドはとにかく最高だ。アンサンブルが完璧であるためPAの方で補正する必要がほとんど無い。ミキシングコンソールの各楽器のフェーダーをそっと規定レベル(0dB)まであげただけでバランスが取れている!作曲、編曲の喜多形寛丈の力が存分に発揮されている証である。こんな完璧な演奏はここ最近聴いたことなかったし、こんなに楽しんで仕事できたのもメンバー5人のおかげ。
そんなLUZ AZULのサウンドをあらためて分析してみよう。
小松玲子(サヌカイト、マリンバ、パーカッション) 静かなイメージを持ち、癒し系といえるサヌカイトであるが、演奏テクニックも更に磨きがかかり、微妙なニュアンスも表現しており、今回はプラス4人のアンサンブルが加わって新たな境地を発見したようである。また、要所要所に登場するマリンバやパーカッションのテクニカルでパワフルな演奏もこのユニットに心地よさをもたらしている。
喜多形寛丈(ピアノ、作曲、編曲) 思わず口ずさんでしまうほど印象的な旋律、計算し尽くしたアレンジで、演奏者の感性をあますことなく引き出している。小松玲子と息の合った絶妙なタイミングで演奏され、優しくかつ重厚なピアノの音色も印象的だ。
錦田知子(ヴィオラ)ユニットにヴィオラが入るということで、どのようなサウンドになるのか大変興味があったのだが、この楽器がここまで存在感が出るとは想像もしていなかった。深みと存在感を出している重要なポイントである。柔らかくかつ透明感のある音色は大変心地が良い。
常味裕司(ウード)日本の第一人者であることはお馴染みだが、アラビアンナイトを思わせるその音色、刺激的で危険な音だ!しかしその音が次第に心地よくなってくるから不思議だ。他の楽器にうまく溶け込んでいるのは常味氏の力によるものである。
松本泰子(ヴォーカル)印象的な伸びるハイトーン、中域、低域も全ての帯域にわたって澄みきっており、満ち溢れてくる優しい声。一瞬にして彼女の世界に引き込まれた。ユニットを印象付ける大きな役割を担っている。
そしていよいよ6月1日、紀尾井ホールでLUZ AZULの新たなサウンドが生まれる。ユニットにとってもまたひとつ、新たな挑戦でもあり、空間に響きわたるサヌカイトの音色を十分に堪能していただきたい。
客席の最後列から静かに見守りたい。
2009年12月24日 香川県民ホール アクトホール Photo : BANAZO



LUZ AZUL 第一回高松公演(初演)によせて
Photographer & Lighting Plan & Stage Manager BANAZO

小松玲子率いるLUZ AZULは2009年12月24日(クリスマスイヴ)に香川県高松市のアルファあなぶきホール小ホールで(香川県県民ホール)で産声をあげた。さて、24日の演奏会はこれは(大)成功と呼べるものとなった、そして殆どの聴衆は「癒された」と感じた事だろう。
このLUZ AZULはサヌカイトを中心に、ピアノ、ヴィオラ、ウード、歌を交え非常に濃密なしびれるような感覚を持った楽団であり、その楽団の感性をあますことなく引き出しているのが作曲家(アレンジ)兼ピアニストである喜多形寛丈(きたかた ひろたけ)である。今回のメニュー全て、彼(喜多形)のスパイスが効いており、それがサヌカイトとからんで非常に良い味を出している。
サヌカイトというと、オルゴールのような音。派手さはなく、いかにも夜ベッドに横になり「さて、これからゆっくり寝よう」CDプレーヤーのPLAYボタンを押したくなる音だ。(勿論CDはサヌカイトの楽曲が入っている)90%以上の人が熟睡へ導かれるに違いない。
その音と、アラビアンナイト的な音を持ったウードが合うのだからこれがたまらない。ウードは日本の第一人者である常味裕司の演奏。それだけを聞いていると、神秘的なモスク,迷路のような旧市街スーク,街に響くコーラン,ジュラバを纏った人々、果てしなく続くサハラ砂漠,ハシシの香り,ミントティー,クスクス,タジン。なんだか怪しげで、刺激的な音。熟睡中に毒蛇に噛まれサソリに刺される事があるかもしれないという危険な音だ。この刺激は是非味わって欲しい。
演奏が始まって少しすると深く、高く、美しく、澄んだ、優しい懐かしい声。松本泰子の、私たちの心にゆっくりと入ってくる声が聞こえてくる。素晴らしい歌詞とからみあいその歌声はもう地上のものではない。完璧な音程と人間の喉から出ていると想像させない美しい歌声が聴衆の心の中に満ちあふれてくる。母親のお腹の中で聴いたような、包み込まれる感覚を持ってしまう。この歌声とサヌカイトを合わせるのは容易であったに違いない。
さらに曲が進むとここに錦田知子のヴィオラという新しい香辛料が入ってくる。これにはまた驚かされる。乱暴な言い方をすれば、サヌカイトは化学調味料無添加で口当たりが良い余韻たっぷりの上質な肉。(山の中で育ってますから)かたや、ウィーン古典派でもうすでに料理し尽くされた料(おと)。カラフルなトッピング達で観ていても楽しい。しかし、サヌカイトというメインディッシュもこれらが充実していなければ画竜点睛を欠くというもの。そこにこのヴィオラが、しっかり存在感を出している。まさに鮮やかな色彩と味わいを加えてくれる。
全ての指揮者のいない楽団がそうするように全員が呼吸や目でコンタクトを取りながら演奏する様はまさに、今まで研鑽を積んできた小松を中心に一糸乱れぬアンサンブルを披露する今の最高のパフォーマンスではないだろうか。
演奏が聴衆全員を震撼させるものではない。しかし、彼らの瑞々しい感性は、世界のあらゆる音楽と時代の光が流れ込んだとも言える。こうした現代の作品にどのような光を照射すればよいのか彼らの演奏を心から味わっていただきたい。
